私たちが痩せる為に本当に必要なのは運動ではなく空腹

フルーツダイエットに空腹はつきものですが空腹はいいものとして受け入れ入れましょう。

空腹で仕事にならない?
少なくともホワイトカラーの人であれば問題ないでしょう。

以前、テレビの企画でやっていた実験がそれを証明しています。
「いったいどんな状態が、一番記憶力が良くなるか?」をテーマにした実験です。
10人の学生がランチタイムに同じ食事を食べ、満腹の状態で単語を覚えてもらい、数分後に覚えているかどうかテストをしてもらうというものです。
そして、空腹でも満腹でもない3時間後にもう一度。
最後に、7時間後に空腹の状態で実験しました。
この時、学生は水以外は口にしていません。
結果、7時間後の空腹時が一番記憶力が良かったのです。
さらに意外なことに一番記憶力が悪かったのが3時間後なのです。消化にエネルギーをとられていたからかもしれません。

この結果から空腹で脳にエネルギーがいかないということは嘘だと分かります。
つまり、空腹でも仕事ができる。むしろ、仕事のパフォーマンスがあがるということです。

ではなぜ空腹状態が一番良い状態なのか?それはサーチュイン遺伝子が空腹時に活性化するからです。

 

サーチュイン遺伝子 – Wikipedia

サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子または長生き遺伝子、抗老化遺伝子とも呼ばれ、その活性化により生物の寿命が延びるとされる。サーチュイン遺伝子の活性化により合成されるタンパク質、サーチュイン(英語 Sirtuin)はヒストン脱アセチル化酵素であるため、ヒストンとDNAの結合に作用し、遺伝的な調節を行うことで寿命を延ばすと考えられている。この様なサーチュインの作用メカニズムはマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテのグループが1999年に見出し、酵母のSir2遺伝子がヒストン脱アセチル化酵素であることを見出し、この酵素の作用が代謝や遺伝子サイレンシング、加齢に関与していることを示唆した。

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サーチュイン遺伝子は長寿遺伝子、若返り遺伝子とも呼ばれてますね。

私は猿の実験のインパクトが強かったのでよく覚えています。
その実験は一方の猿には好きなものを好きな時間に好きなだけ食べさせ、もう一方の猿には、食べたい量の7割しか与えずに育てました。
数年後、好きなものを好きなだけ食べた猿は抜け毛もひどくよぼよぼになり、7割しか食べられなかった猿は毛もつやつやで若々しいままだったのです。

とはいえ、このサーチュイン遺伝子は発見者のレオナルド・ガレンテ博士は実験方法にミスがあったことを認めています。
さらに、ロンドン大学のデビット・ジェムズ教授率いるチームはサーチュイン遺伝子と寿命に関係性はないとする論文を書き、ネイチャーに掲載されました。

ただし、サーチュイン遺伝子は否定されても減食の効果が否定されたわけではありません。スイス連邦工科大学の研究者がネイチャーに出した論文でも記載されています。
加齢による衰えを遅らせ、先天性・後天性の病気の治療、あるいは、食べ過ぎによって身体が受けるストレスを緩和する効果がある。
記憶に関して言えばアルツハイマー発症を防止する働きもある。

結論としては健康寿命を延ばすのに空腹は効果的ということ。

しかし、それが分かっても空腹は辛いものです。
ですから「お腹がすいたな」と思ったら、こんなふうに考えてください。

この空腹が、脂肪を燃焼してくれている。
(運動以外で脂肪が燃焼するのは、空腹のときしかないから)

この空腹が、老化を防ぎ、若さを保ってくれる。
(満腹だとエネルギーを浪費して老けるから)

この空腹が、免疫力を上げて病気を防いでくれる。
(胃に何かが残っている間は、消化を優先するから)

この空腹が、病気や傷を治してくれる。
(満腹だと治す力にエネルギーを使えない。病気の時に食欲が無いのはこの為。)

空腹を恐れずにむしろ楽しむようになればダイエットは楽勝でしょう。

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