ダイエットしたいなら食事と同じくらい睡眠に気をつかうべき

例えば風邪を引いて病院に行くと薬を処方されますが、薬に風邪を治す力はありません。
風邪による症状を和らげてくれる力はありますが、治すのは自分の身体、特に睡眠です。
食事をとると消化にエネルギーを使います。
風邪をひいたら栄養のあるものを食べればいいからご飯をたくさん食べることを勧める人がいますが間違いです。
風邪をひいて食欲が無いとき、それは体から休養や睡眠をしっかりとるためのサインなのです。
ご飯を食べると消化に8時間~12時間かかります。その間は睡眠の質も悪くなり結果的に自分で自分の身体の治癒力を下げていることになります。
したがって、食欲のないときは睡眠優先でお腹がすいたら消化の良い物を食べるのが一番です。
この例から食事より睡眠が重要であることがわかると思います。

日本人は睡眠が足りていない

今は飽食の時代といわれて久しいですが同時に睡眠不足の時代でもあります。
経済協力開発機構(OECD)が2009年に行った調査によると、
日本人の1日の平均睡眠時間は7時間50分。これは18ヵ国中で韓国に次いで悪い数字です。
ちなみに最下位の韓国の平均睡眠時間は7時間49分と日本と1分しか変わりません。
1位のフランスの平均睡眠時間は8時間50分!
2位のアメリカは8時間38分
3位はスペインで8時間34分
そもそも7時間台は日本と韓国だけなので我々日本人が世界に比べていかに寝ていないかが分かります。
ちなみに2011年に総務省の統計局が出した平成23年社会生活基本調査によれば、全国平均の睡眠時間は7時間42分となっています。
調査元が違いますが3年間で8分短くなっています。
最新(2016年調査)の平成28年社会生活基本調査での睡眠時間は全国平均で7時間42分と2011年の時と睡眠時間は変わっていません。
睡眠が足りていない現状は変わっていないといえるでしょう。
そんな時代に生きる私たちはいっそ食べる時間を30分削っても(つまり食事を抜く、減らす)睡眠を優先すべきといえるでしょう。
飽食=食べ過ぎ かつ 睡眠不足
なのですからそうするのが健康のためということが分かるはずです。
特に寝るのが0時を過ぎている人は15分でも早く寝られるようにしましょう。可能であれば夜10時までに寝ることで同じ睡眠時間でも睡眠の質が上がり仕事やプライベートでよりよいパフォーマンスが出せるようになるでしょう。

生活の質を上げる夜10時ルール

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知っている方も多いと思いますが成長ホルモンが多く分泌されるのは夜10時から午前2時までといわれています。
この成長ホルモンという名前で勘違いしやすいのですが、成長ホルモンは身体を成長させるだけではありません。
疲労・傷・風邪などの病気の回復にも役立っています。
また、若々しさを保つ手助けもしてくれます。すなわちアンチエイジングにも効果的。
ですから年齢に関係なく、夜10時から午前二時までをゴールデンタイムとしてこの時間は寝ていることがとても重要なのです。

熟睡するために避けること

・夜の運動
夜運動すると交感神経が活発になったまま寝ることになるので身体が回復しないまま翌日生活することになります。運動するのであれば朝にしましょう。
・寝る前にパソコン・テレビを見たり、スマホをいじった
これも交感神経が刺激されるのでよくあありません。

・寝ている間にスマホを近くに置いている
携帯やスマホのアラームで起きる人は多いと思いますが、電波を発する電子機器が近くにあると電磁波のせいでよく寝れません。また、メールや通知を受信したときの光も脳は反応するので睡眠の質が低下することになります。

・お風呂を出てから1時間以上たっている
人の身体は体温が低下したときに眠たくなるようにできています。
せっかくお風呂で体温を上げて寝やすい状態になったのですからはやく寝ましょう。

・寝る前に水を飲んだ
これは意外に思われるかもしれませんが寝る前に水を飲むとトイレに行きたくなって夜起きてしまします。
お風呂に入ってのどが渇くのであればお風呂に入る前にコップ半分、お風呂から上がってからまたコップ半分飲むといいでしょう。
夜トイレに起きない。尿意で目が覚めない。嫌な汗が出ない。この3つすべてに当てはまる人でかつのどが渇いて仕方がないのであれば寝る前にさらに水分をとってもいいでしょう。

睡眠を制する者はダイエットをも制す

睡眠をおろそかにしてダイエットの成功はありえません。
世の中には「睡眠ダイエット」なるものが存在するくらいダイエットに睡眠が果たす役割は重要です。
特に重要なのがレプチンとグレリンです。
レプチンは食欲を抑える働きがあります。
グレリンは食欲を増進する働きがあり、睡眠不足になるとレプチンが減り、グレリンが増えることが分かっています。
夜起きていて夜食が食べたくなるのはこのためです。
また、ダイエット中は食事制限をしている場合は成長ホルモンが分泌されているゴールデンタイムに寝ることで翌日のパフォーマンスが上がることがより自覚できると思います。
そもそも食べ過ぎが太った原因であるにせよ今までより少ないカロリーで生活するのですからその分しっかり睡眠をとってバランスを取らないとダイエットの成功もおぼつかなくなります。
仮に睡眠をとらずにダイエットができるにせよ楽に痩せられるのであればそのほうがいいですよね?
自分の睡眠サイクルや睡眠前の行動を見直してみてはいかがでしょうか。

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